フィアットパンダ異音、デュアルマスフライホイールを500用のソリッドフライホイールに交換

平成26年式フィアットパンダ ツインエア ABA-13909
走行64,300km
エンジン回転中に異音がする、とのことでお預かり。

診断機にてチェック
フォルトコードは残っていましたが、具体的な故障個所は示していません。
今のところギア抜けなどの症状も出ていないとのこと。

フィアットパンダ フライホイール交換

更に各部チェックした結果、異音の原因は、ほぼ間違いなくクラッチのレリーズベアリングから出ているようです。
デュアルマスフライホイールもいずれ破損してしまいますので、先手を打ってとりあえずクラッチ周辺を確認してみることに。

やはりレリーズベアリングはガタガタの状態でした。
異音の原因はこのベアリングで間違いなさそうです。
油分も無くカラカラ、カサカサ、の状態です。

いずれ必ずと言ってよいほど破損してしまうデュアルマスフライホイールもガタが出ていました。
被害が大きくなる前にこのタイミングで発見できてラッキーでした。
最悪の場合は、トランスミッションのケースの交換が必要になってしまいます。

今回は、500用のソリッドフライホイールに交換します。

安心の500用のソリッドフライホイール。お値段もデュアルマスフライホイールよりお安いです。

フライホイールを外すので、ついでにエンジンリア(クランクシャフトリア)のオイルシールも交換。

フィアットパンダデュアルマスフライホイール

新品の500用ソリッドフライホイールをパンダに装着。

フィアットパンダソリッドフライホイール

同時に、レリーズフォークやレリーズフォークレバーも新品に交換。
レリーズフォークはクラックが入る可能性があり、
レリーズフォークレバーは、摩耗により凹み部が深くなり、ストローク不足によりクラッチが完全に奥まで切れなくなる原因に。
(画像上が新、下が旧)

フィアットパンダレリーズフォークレバー

その他、ついでに同時作業として、
デフサイドのオイルシール左右交換
デュアロジックオイル交換
アキュムレータ交換
を行い、
最後に
デュアロジックシステムのキャリブレーション、クラッチの調整等を行い、
最終確認の為に試乗。

不安要素は全くなく、絶好調になりました。

クラッチ周辺に関しては、この先当分の間不安なく安心してお乗りいただけると思います。

ご依頼ありがとうございました。

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