ランチア イプシロン デュアロジック修理 LANCIA Dualogic

ランチア イプシロン ギアがどこにも入らず動くことが出来ない、とのことでレッカー車にて運ばれてきました。
走行 53,400km

早速各部チェックしてみます。

診断機を繋ぐと、デュアロジックシステムの油圧低下のエラーが表示されました。
通常は、40bar ~ 50bar の間を保つようにポンプが作動していますが、何らかの理由により40bar を下まわったようです。

ランチア イプシロン デュアロジック修理

デュアロジックオイルのタンクを見てみると、オイルは空に近い状態です。
これでは油圧がかからず、油圧で動いているデュアロジックシステムは作動することが出来ません。

ランチアデュアロジック修理

ポテンショメータ付近より漏れているようです。

ランチア デュアロジック オイル漏れ

今回は、最低限で極力安く直したいとのご依頼のため、デュアロジックオイル交換と漏れ止め添加剤にて対応です。
動けなくなるまで少ないオイル量で頑張っていた為か、デュアロジックオイルはかなり汚れていました。数回のフラッシングも行いつつデュアロジックオイルの交換完了。

ランチア デュアロジックオイル交換

同じことが起きないよう、お客さまご自身にてデュアロジックオイルの量を定期的に確認したいとのことでしたので、
遮熱板に穴あけ加工をして、フロントバンパー付近から覗き込めばオイルの量が見えるようにしました。

ランチア デュアロジック遮熱板

テスト走行を含めて一昼夜経過後、漏れ止め添加剤により漏れはほぼ止まっているようですが、
万が一、漏れが完全に止まらずデュアロジックオイルを補充する必要がある時でも、お客さまご自身にて遮熱板を外さずに入れ口にアクセスできるように上部もカットしました。

ランチア デュアロジックオイル

システムのキャリブレーションを行い修理完了。

今回のご依頼ありがとうございました。

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