フィアット500 1.2 デュアロジックオイル漏れ

平成27年式
フィアット500 1.2
走行99,600km

レリーズベアリングが破損した為、他店にてクラッチのオーバーホールを行ってもらったが、その後オイルが地面に漏れる様になったので、漏れ止め剤を添加してほしい。
とのご依頼。

早速各部チェックします。
診断機を繋ぎフォルトコードを確認。特にエラーは記録されていませんでした。

デュアロジックオイルの量を確認する為、遮熱版を外してみると、液体ガスケットを塗った形跡がありました。この辺りより漏れているのでしょうか?

フィアット500デュアロジックオイル漏れ

更に詳しくチェックしてみます。
デュアロジックオイルの量ですが、MINとMAXの適正範囲内にあり一見異常が無いように見えます。

フィアット500デュアロジックオイル漏れ

しかし、現在確認している時点では、ポンプが回りデュアロジックオイルは50barまで加圧され、アキュムレータ内部に蓄えられている状態です。
正確なデュアロジックオイルの量を確認するために、テスターにてアキュムレータ内のデュアロジックオイルを吐き出させて0barまで減圧します。その結果このようになりました。

フィアット500デュアロジックオイル量

デュアロジックオイルの入れすぎです。
アキュムレータの劣化具合にもよりますが、一晩程度放置してもこの様にデュアロジックオイルがアキュムレータからタンクに戻り、油面が上昇します。
地面に漏れていたのは、デュアロジックオイルの入れすぎにより、タンク上部からオーバーフローしていた様です。

デュアロジックオイルの量を調整し、ポテンショメータ付近からの漏れも発生していた為、漏れ止め剤を添加。

フィアット500デュアロジックオイル漏れ

0bar時にデュアロジックオイル量を適正範囲に調整。

フィアット500デュアロジックオイル

また、ギア抜けの原因となる定番の箇所の動きも悪くなっていた為、急遽追加で部品交換。

アキュムレータも劣化気味でしたが、様子を見ながら次の機会に。ということで日帰り修理完了。

遠方よりお越しいただきありがとうございました。

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